序章(原文)

Date:2002.10.16
Last:2009.9.8

本文

全ては“無”から始まった…
何もない世界に“光”(創造)が生まれ、その“光”あるところに“闇”(破壊)は生まれ光と闇は永遠の波を描き、やがて新たなる世界が生まれるのである、そしてその中で“邪”(進化)は生まれたのである…それらは“聖霊”と呼ばれ、
この世界の創造主となった。

やがて新たなる世界は蒼く美しい星“フォルテューン”と呼ばれ、地上には生命が満ちあふれ聖霊による一応の予定調和が完了したのである。そして、聖霊たちはその世界の法則の全てをその世界に生きる者達にゆだねることにしたのである。が、しかし“邪”の聖霊はその決定を不服とし、全ての生命を我物としてその世界に君臨しようと考えたのである。だが、それに気づいた“光”と“闇”の聖霊は“邪”の聖霊を再び“無”の世界へと追放し、封印したのであった。

だが、”邪”の聖霊はすでに自らの”種”を”フォルテューン”の中に残し、その世界のバランス(進化)を保たせていた。それゆえに”邪の種”は取り除くことのできない物となったのである。この”種”より生まれてくる”邪悪なる生命”を淘汰するため”光”と”闇”の聖霊は自の力を封印した”聖なる種”を地上に残した。だが自らの力を封印した聖霊達の力は衰え、やがて沈黙していった。
時は流れ…”フォルテューン”は何事もなくその美しさを保っいた。だが、その中には再び”邪の種”によって変わろうとする、もう一つの姿が潜んでいたのである…

さらに時は流れ…フォルテューンには“フォートリア”と呼ばれる王国が存在していた。王国の中心には小さな街があり、人々は平穏な日々を過ごしていたのである。ある時、王国に小さな地震が起こった。それは長く平和の続いてたフォートリアにとってさほど大きな出来事では無かったのだが、しだいに地震は頻繁に起こり、街は小さな不安につつまれたのである。そして、その日を境に奇妙な出来事が街をおそった。“突然と行方不明になる者”“おとなしかった動物が人々を襲う”“得体の知れない化け物の目撃”平和なフォートリアに影を落とし始めたのであった。
気がつくとあなたは緑の木々に囲まれて森の中にいた…何の為に、誰の意思なのかもわからない、耳を澄ますと風の音とかすかに波の音が聞こえる…そう、ここはフォートリア…“聖霊”によって守られた幻想の世界。今、あなたはそこにたどり着いた。そして待ち受ける何かを求めて歩き続けるのである。

補記

表記違い(赤文字)は元の文に追加した文字です。

# サウンドトラック「Wizap! The CD」の「Prologue」にも、第三段落までに少し手が加わったバージョンのナレーションが入っています。