Date:2003.2.21
味方キャラクタが戦闘中に行う自動行動の条件・優先順位、およびバトルオペレーション設定と行動指示が与える影響について。
戦闘中の味方キャラクタの行動は、特にプレイヤー側が指示をしない限り、基本的には自動的に選択され、決定されます。
このときどの行動を選択するかを決定するのは、大きく分けて「各行動に定められた条件」及び「どの行動を選ぶかという優先順位」の二つの要素となっています。
プレイヤー側は、バトルオペレーション設定や行動指示を行うことによって、ある程度まで行動決定を操作することが可能です。
自動行動において行われ得る行動は、大きく分けて「移動」「攻撃」「防御」「回復」「攻撃魔法」に分類されます。さらに、それぞれの分類の中に、数種類の行動が存在していることもあります。
以下に、それぞれの分類とその中に含まれる行動の詳細、及びそれらが行われる条件を示します。
「接近」「待機」「後退」の三種類が存在し、そのどれをとるかは条件によって異なります。
「接近」は敵に向かって移動していく行動で、以下のような性質を持ちます。近接武器装備時の戦士系、及び「攻撃」を指示したキャラクタは、この行動をとります。
「待機」の場合は、その場で待機します。遠隔武器を装備しているキャラクタ、及び近接武器を装備した魔法系のキャラクタにのみ見られる行動です。
「後退」は敵から離れるように移動していく行動で、魔法系キャラクタの近接武器装備時に見られるもの(タイプA)と、「回避」指示時に見られるもの(タイプB)とでは、性質に以下のような違いがあります。
攻撃範囲内にいる敵に物理攻撃を仕掛ける行動です。とくに特別な条件は存在しません。
通常攻撃のみ行うタイプ(タイプA)と、通常攻撃と強攻撃を織り混ぜて行うタイプ(タイプB)があります。
タイプBの行動は、「攻撃」指示時にのみ見られるものです。
一定時間防御体勢をとります。「回避」指示時にのみ見られる、やや珍しい行動です。
とくに特別な条件は存在しません。
大きく分けて「HP回復」「MP回復」「状態回復」の三つに分かれ、またそれぞれが「魔法による回復」と「アイテムによる回復」に分かれます。
回復行動内での優先順位は常に「状態回復>HP回復>MP回復」であり、そのそれぞれについて「魔法による回復>アイテムによる回復」という優先順位が存在します。
同種の回復を要する対象が複数いた場合には、「自分>主人公>もう一人のメンバー」という優先順位で回復を行います。これは被害の程度に依存せず、一定です。
バトルオペレーション設定によって、魔法による回復とアイテムによる回復のどちらか、または両方を禁止することが可能です。
それぞれの回復行動の詳細を、以下に示します。
※:回復アイテムとして使用される装備品は、主人公以外のメンバーが装備している品、及び誰も装備していない品に限られます。
攻撃魔法を使用して、敵を攻撃します。敵の属性耐性は、使用魔法の選択には考慮されません。
また、使用魔法の選択パターンには、通常のタイプ(タイプA)と特殊なタイプ(タイプB)が存在します。
それぞれの詳細は、以下のようになっています。
何も指示していない場合、基本的には「回復」>〔「移動」>「攻撃魔法」〕>「攻撃」という優先順位のもとで行動します。
〔「移動」>「攻撃魔法」〕の部分は、バトルオペレーションのMP消費がLに設定されている場合、〔「攻撃魔法」>「移動」〕に変化するようです。
「移動」の部分は、実際には条件に応じて、それぞれ
‥という行動を行います。
装備武器やキャラクタタイプに関わらず、「移動(接近)」>「攻撃」という優先順位に変化します。条件を満たした場合でも、攻撃魔法の使用や回復は一切行われません。
アイテム・魔法を使用する指示を出した場合には、通常時の優先順位へと戻ります。また、ダメージを受け続けた場合にも通常時の優先順位に戻ることがあるようです。
装備武器やキャラクタタイプに関わらず、「回復」>「後退(タイプB)」>「防御」という優先順位に変化します。攻撃魔法の使用や物理攻撃などは行われません。
アイテム・魔法を使用する指示を出した場合には、「攻撃」の場合と同様、通常時の優先順位へと戻ります。
バトルオペレーションの設定に関わらず、その戦闘に限りアイテムや魔法使用の制限を行わなくなります。また、「攻撃」「回避」指示は無効になり、行動の優先順位は通常のものに戻ります。
バトルオペレーションの設定を行うことで、アイテムや魔法の使用を禁じることができます。どちらも個別指示で代用でき、回復アイテムの破損や耐性のある魔法の使用を防ぐことができる分、禁止設定を行った方がより戦闘の安全性が高まる場合も存在します。
MPの消費設定は、謎が残る部分です。SとMの間では魔法使用頻度にも差が全く見られず、Lの設定との差も、敵が一体になった時に攻撃魔法を使用するかどうかという差に限られます。
敵が一体になったときのL時の行動は火属性耐性に対して無力であるため、基本的には、SかMに設定しておいた方が無難であると思います。
攻撃魔法使用のボーダーであるMP30という数字に必然性がない点も考えると、設定ミスなのかも知れません。